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◆ 皮膚科診療のご案内 ◆
皮膚科部長  庄司 昭伸

    1. 理念   

 池田回生病院・元皮膚科部長の故須貝哲郎先生は、約45年前、医師になりたての私に『教科書は参考書、本当の教科書は目の前の患者さん』とおっしゃいました。これは私が『先生、先ほど患者さんに言われたことは教科書には出ていませんが・・・』と言った時の先生の言葉です。

 この言葉の意味は『患者さんの皮疹をよく観察し、患者さんの話をよく聴き、検査を十分にした上で、教科書を参考にして治療する』ということであることが後でわかりました。

 すなわち、『患者さん主体』の私達の診察方法は、この言葉を出発点としています。




    2. 治療の基本    

1. 対症療法

『症状に応じた治療』のことで、痒ければ痒み止め、痛ければ痛み止め、赤い湿疹があれば赤みを取るような治療を行います。すなわち症状を抑える治療ですので、原因が持続しているときは薬を止めればまた出てきます。

2.原因療法
トビヒ(伝染性膿痂疹)オデキ(癤腫症の原因は、そのほとんどがブドウ球菌です。したがって、ブドウ球菌に効果がある抗生物質を外用し、内服すると治癒します。
 
痘(ミズボウソウ)帯状疱疹単純ヘルペスはウイルスが原因で発症します。このような疾患には抗ウイルス剤の内服あるいは点滴を使用します。時に外用抗ウイルス剤を使用することもあります。

足白癬(ミズムシ)爪白癬皮膚カンジダ症癜風などの真菌症では外用抗真菌剤を使用します。
外用抗真菌剤で治らない時は、内服抗真菌剤を使用します。

3.難治性の皮膚疾患の場合    ~池田回生病院皮膚科の特徴
いろいろな治療を試みたにもかかわらず治らない患者さんの場合は『顎下リンパ節』を含む圧痛点を触診します。その上で、生活上にどのような問題があるかを問診し、『生活改善のために』という生活指導表に基づき、生活指導します。『顎下リンパ節』の圧痛がない状態になると、同じ薬を飲んでいても、薬の効果が強く発揮され、生活の改善状態に応じて皮膚症状は改善されます<5.現在進めている新しい試み」 の 3. を参照>。また、頑固に再発を繰り返すⅠ型あるいはⅡ型単純ヘルペスカポジ水痘様発疹症などでは再発の頻度が減少します。

今までにこのような生活改善によってよくなった皮膚疾患は下記の通りです。


 
アトピ―性皮膚炎蕁麻疹天疱瘡を含む水疱性皮膚疾患掌蹠膿疱症好酸球性膿疱性毛包炎痤瘡(ニキビ)再発性丹毒単純ヘルペスの再発予防カポジ水痘様発疹症慢性痒疹乾癬

4. 『顎下リンパ節』の圧痛のない状態になるために ~メディレーザーソフト~
食生活はある程度『意思の力』で改善可能ですが、『顎下リンパ節』の圧痛の強い状態では、『甘いもの』に対する欲求が強いため、ほとんどの人は失敗するようです。これは、昼間眠気が強くなった時、疲れを感じた時、あるいは強いストレスを感じた時など、急に『甘いもの』が欲しくなるためと考えられます。このような状態は自律神経のうち、交感神経緊張状態にあることが多いと考えられます。この状態を改善すると、『甘いもの』の欲求が多少緩和されるようです。
交感神経緊張状態を抑制し、副交感神経優位にするために、交感神経の中継所である星状神経節(首のところ)にメディレーザーソフトを使って、830nmの近赤外線を照射します。そうしますと、交感神経の緊張状態は緩和され、睡眠が改善され、昼間の眠気が減少し、『甘いもの』に対する欲求も減少し、生活改善が容易になると考えるからです。

5.ステロイドに対する考え方
ステロイドのおかげで多くの人の命が救われている反面、多くの人がステロイドのために苦しんでいるのも事実です。すなわち、ステロイドは『両刃の剣』であります。
 
アナフィラキシー・ショック、激しい苦痛がステロイドのみ有効と考えられる時はステロイドを使用します。

アトピ―性皮膚炎、その他慢性の皮膚病の患者さんの場合は本人が希望しなければステロイドの使用はしないようにしています。

ただし、治療の途中で、苦痛が激しく我慢できなくなってきた場合は、本人の了承のもとにステロイドを使用することもあります。

6.メディレーザーソフト(ソフトレーザー)
830nm(ナノメーター)の近赤外線を照射する装置です。この830nmの近赤外線は星状神経節近傍に照射して交感神経を抑制する効果のほか、爪に行く血管に照射することで爪に行く血流を増加させますので、指の爪母の上(爪のはえぎわ)に照射すると、爪母の血流量が増加し、発育を正常化します。この作用は難治性の皮膚潰瘍にも応用できます。

メディレーザーソフトは、神経に伝わる異常な電気信号を正常化します。神経痛の痛みは異常な電気信号ですから、これを正常化することによって神経痛の痛みを和らげます。その他、関節炎、肩こりなどにも有効です。


メディレーザーソフト   

   


    3.皮膚病の治療  

1. 接触皮膚炎
対症療法にて治療します。症状は一時的ですが、原因を究明しないで放置すると、再発を繰り返しますのでパッチテスト<「4.検査」 の 1. を参照>を行うことがあります。

2. 手湿疹 
 1) ひび割れのある場合
   対症療法にて治療します。ご希望があれば、アロンアルファを使用します。
   アロン・アルファを使用すると、ひび割れによる症状は軽減されます
   <5.現在進めている新しい試み」 の 2.を参照>

 2) ひび割れのない場合
   対症療法にて治療します。『顎下リンパ節』の圧痛のない状態にすると症状が
   改善する場合がありますので、生活改善を指導することもあります。

 3) 痒みのある場合
   2)の治療に加え、アレルギー性接触皮膚炎の可能性がありますので、
パッチテストやプリックテストにより原因を究明し、原因除去を考えます。

3. 蕁麻疹
対症療法にて治療します。血液検査、検尿、プリックテストなどによってアレルギー、非アレルギーの区別と合併症を調べます。難治性の場合は、『顎下リンパ節』を含む圧痛点の触診をし、その程度に応じた生活指導をします<「2.治療の基本」 の3.4.を参照>

4.  アトピ―性皮膚炎
対症療法にて治療します。血液検査、検尿、検便(主にカンジダの培養)、プリックテストなどによってアトピ―性皮膚炎の程度、合併症を調べます。難治性の場合は、『顎下リンパ節』を含む圧痛点の触診をし、その程度に応じた生活指導をします<「2.治療の基本」 の3.4.を参照。『顎下リンパ節』の圧痛のない状態になれば皮疹はほとんど消失します。必要があれば、扁桃腺炎、虫歯、歯周症などのアトピ―性皮膚炎における皮膚症状の増悪因子となっている病巣感染を探します。

ストレス等が増悪因子と考えられる場合は本人を交えてご家族と話し合いの時間を取ります<ただし、入院の場合>。

入院の場合はMRSA(抗生物質の効かないブドウ球菌)が皮膚についていると、免疫状態の悪い人に感染して肺炎などを発病する可能性があります。そのため、MRSAの検査結果が出るまでは個室管理となります。MRSAがない時には一般病棟に移れますが、MRSAが検出された時にはそのまま個室管理となります。

5. 掌蹠膿疱症
通常の対症療法とビオチンにて治療します。血液検査、検尿をなどの検査をします。
金属アレルギーが考えられる場合はパッチテストなどによって金属アレルギーの有無を調べます。

難治性の場合は、『顎下リンパ節』を含む圧痛点の触診をし、その程度に応じた生活指導をします。
<「2.治療の基本」 の3.4. を参照>

6.  乾癬
対症療法にて治療します。血液検査、検尿などによって病気の程度と合併症を調べます。
難治性の場合は、『顎下リンパ節』を含む圧痛点の触診をし、その程度に応じた生活指導をします
<「2.治療の基本」 の3.4. を参照>

PUVA療法、シクロスポリンの内服療法などにて治療することもあります。

7.  好酸球性膿疱性毛包炎
診断は皮膚生検にて行います。この病気の場合はインドメタシンが有効なことが判っています。

また、前述の治療に加え、『顎下リンパ節』を含む圧痛点の触診をし、その程度に応じた生活指導をしますと<「2.治療の基本」 の3.4. を参照>さらに改善します。『顎下リンパ節』の圧痛のない状態になれば皮疹は殆ど消失します。

8.  尋常性痤瘡(ニキビ<「5.現在進めている新しい試み」 の 1. を参照>
1)  ニキビダニのいる場合
     対症療法と「イオウカンフルローション」でニキビダニを除去します。

2)  ニキビダニのいない場合
     対症療法にて治療します。アクネ桿菌に有効な外用と内服の抗生物質を
     使用します。

9. 尋常性疣贅(イボ)
液体窒素による凍結療法(クライオ・サージェリー)を行います。

10.  伝染性軟属腫(ミズイボ)
局所麻酔剤(ペンレス)を貼ってきてもらってからウイルスの封入体を除去します。

11.帯状疱疹
重症の場合、あるいは重症になる可能性が大きいと判断した場合には入院治療します。これは皮疹が治癒してからも帯状疱疹後神経痛が長く続くことがあるためです。この、神経痛に対してはソフトレーザーが有効なことが判っています。疼痛部と星状神経節近傍に照射して、治療します
<「2.治療の基本」 の 3.4. を参照>

12.水痘(ミズボウソウ)
重症の場合、あるいは重症になる可能性が大きいと判断した場合には入院治療します。感染しますので個室管理となります。

13.単純ヘルペス(熱の花)・・・・・・・・・・「2.治療の基本」 の2. を参照

14.陰部ヘルペス・・・・・・・・・・・・・・・「2.治療の基本」 の 2. を参照

15.老人性疣贅・日光角化症
液体窒素による凍結療法(クライオ・サージャリー)を行います。
場合によっては切除します。

16.肝斑  
 
  ビタミンCなどの内服療法とハイドロキノン(自費)の外用にて治療します。

17.色素性母斑(ホクロ)
原則として切除します。

18.皮膚潰瘍  
難治性の場合はソフトレーザーによる治療を併用します。

19.皮脂欠乏性湿疹 
この病気は通常は冬だけ皮膚症状が現れます。しかし、夏も治らない時があります。  
この場合 は血液検査、プリックテストなどでアレルギーを調べたり、便を培養してカンジダの有無を調べます。アレルギーがあればアレルゲンの除去、便からカンジダが培養された時にはカンジダの除菌をします。



 
検査

  1.パッチテスト
通常背中で行います。
原因と考えられるいろいろな物質を、パッチバンの検体をおく部分につけ、それを48時間背中に貼り続けます。48時間後、はがしてから30分以上経過してから1回目の判定 、翌日2回目の判定を行います。7日目も判定します。
判定は2回目の判定が一番大切になります。
検体を貼ってから2回目の判定が終了するまで、入浴はできません。

  2.プリックテスト
皮膚表面のバリアを少し破壊し、ここに検体を載せて15分後に判定します。

  3.顎下リンパ節を含む圧痛点の圧痛を調べる検査




 5.現在進めている新しい試み

 1.ニキビダニの検査
ニキビダニはペットにもいます。犬の場合は時に死亡することがあります。
人に住み着いたニキビダニは、外用ステロイド剤やタクロリムスのような外用免疫抑制剤によって増加します。
このニキビダニは、1844年、バージャーによって耳垢から発見されたのが最初です。その後、当時の殆ど100%の人、赤ちゃんからもニキビダニが見つかったという論文があります。スピケットは統計的にニキビダニは2週間の命であり、毛穴からもぐって卵を産むとされています。
このニキビダニはニキビ以外の原因にはならないことから、この名前がついたようです。

最近、外用ステロイド剤、外用免疫抑制剤などで増えている可能性があります。そのため、池田回生病院皮膚科では、ニキビダニがよく見つかる鼻の周囲の皮脂を検鏡にて調べています。ご協力願えれば幸いです。


 2.アロン・アルファによる治療に対するご理解とお願い

医療用アロン・アルファはもともと体内の手術の時、臓器の接着剤として開発されたものです。したがって、安全性は確立されています。
手にできる亀裂は、皮膚の表面に生じる症状です。したがって、このような病気に対して、医療用アロン・アルファは安全で、尚かつ、亀裂のような小さな傷を防ぎ、刺激痛を予防できることが確実です。そのため、池田回生病院皮膚科では、前任者よりこのような皮膚疾患に使用してきました。
ところが「亀裂のある皮膚病や爪の病気に医療用アロン・アルファを使用して治療した」という論文を探しましたが、現在のところそのようなデータは全くありませんでした。そこで、改めて「手に生じた亀裂性の皮膚疾患に医療用アロン・アルファによる治療」を試みることにしました。どうか、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



 3.健康の程度(健康度)の研究に対するご理解とお願い

病気の治療は医学の進歩とともに進みました。しかし、それでも十分とはいえません。 

約40年前、私は健康な人でも「顎下リンパ節」に激しい圧痛のあることに気付きました。 その後、「顎下リンパ節の圧痛」が軽快するか、消失すると、それと並行して皮膚症状が軽快するか、消失することに気付きました。極めて少数の例外は有りましたが、多くの病院・診療所で治療を受けたが治らなかった患者さんでも、同じように「顎下リンパ節の圧痛」が軽快するか、消失すると、それと並行して皮膚症状が軽快するか、消失するという現象がみられました。
それだけではなく、「顎下リンパ節」の圧痛がなくなると、「風邪を引きにくくなった」、「体が軽くなった」、「体調がよくなった」という声も聞くようになりました。
このようなことから「顎下リンパ節」が軽快するか、消失すると、それと並行して健康の程度(健康度)が向上するのではないかと考えるようになりました。

今までは社会問題化したアトピ―性皮膚炎に焦点を絞ってそれなりの成果をあげてきましたが、今回は健康をテーマに皆様方の健康の程度(健康度)の向上に努めていきたいと考えています。
どうかご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

診察では、①肘部外側(右、左)、 ②腋窩(右、左)リンパ節を触れればその部分、 ③鎖骨正中側(右、左)、 ④顎下リンパ節(右、左)を触れれば、その部分を触診します。

これらのデータは、お許しが得られたものだけ、匿名で学会発表および論文などに使用させていただくつもりです。
ご理解とご協力を合わせてよろしくお願いします。




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