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◆ 内視鏡検査・治療についてのご案内 A ◆
 

どんなときに内視鏡検査を受ければいいの?
 
 胃や腸の具合が悪いときはもちろん症状がなくても40歳以上になれば一度内視鏡検査を受けることをお勧めします。それは「がん」を早期に発見するためです。
 がんは高齢になるにつれてリスクが高くなる病気で、特に60代以降になるとリスクの上がり方が顕著になります。
 そのため、60代以降にがんで死亡するリスクを減らすためにも40〜50代から受け始める必要があります。

 内視鏡で見つかるがんには、初期症状がないものが多いです。検査を受けていれば早期発見できたものでも、症状がみられて検査をしていたのでは進行し大事になる場合があります。自分や家族のためにも、ぜひ定期的に検査を受けましょう。

 
   
こんな症状には要注意
 内視鏡検査で早期発見できるがんには、初期症状がないものが多いです。
 何か症状がある場合はがんが進行している可能性があるので、早めに検査を受けましょう。


**便通異常(下痢、便秘)
 
下痢や便秘など「便通」に異常が起きているとき。
「便通異常」は食生活やストレスが原因で起こる事もあるので、病気と見分けがつきにくい症状です。
 下痢や便秘を「よくあること」だと思って放置すると、病気が進行してしまう可能性があります。
 このような症状続くようであれば、内視鏡検査を受けましょう。


**血便、粘液便
 
血便や粘液便が出る場合は、必ず内視鏡検査を受けた方が良いです。がんだけでなく慢性的な腸の病気(潰瘍性大腸炎・クローン病など)のこともあります。
 「粘液便」とは、腸内で分泌された「粘液」が含まれる、粘りけのある便のことをいいます。下痢やサラサラした緩めの便とは異なり、ベタベタしているのが特徴です。健康な状態でも多少の粘液が付着することはありますが、見た目で明らかに分かる場合は、何らかの異常が起きている可能性が高いです。

 また、血便が出た場合は、胃や大腸の出血が疑われます。血便というと赤い血が混ざった便をイメージすると思いますが実際は赤黒い便やワインレッド色の便のこともあります。
 赤い血便はもちろん検査が必要ですが、普段の茶色い便以外の排便が見られた時には必ず内視鏡検査を受けてください。そして、普段から自分の便の色や状態に気を付けるようにしてください。

**長く続く腹痛
 胃や十二指腸、大腸に異常があると、腹痛を伴う場合があります。
 腹痛自体は食べ過ぎやストレスによって誰にでも起こることですが、長く続くようであれば病気が原因かもしれません。
 虫垂炎(盲腸)のように強い痛みがある場合はもちろんですが、腹痛の症状がなかなか治らない場合も、内視鏡検査を受けるようにしましょう。


   
内視鏡検査を受けるには

 
具体的な検査の受け方と流れを説明します。

**胃内視鏡検査(胃カメラ)
 
一般的な胃内視鏡検査(胃カメラ)の流れ
  (※実際に検査を受ける際は、病院での指示に従ってください。)

 @ 前日の夜は21時までに夕食を取る
 A 当日の朝は何も食べない(普段内服している薬は中止の指示がなければ内服する)
 B 病院を受診
 C 胃の中をきれいにする薬を飲む
 D のどに麻酔をする
 E 必要に応じて鎮静剤を使用
 F 鼻か口からスコープを挿入し検査する
 G 10分程度で検査が終了する
 H 30分程度休憩する
 I 検査結果の説明を聞いてから帰宅する

 検査の前の日は、21時までに夕食を済ませ、量も控えめにします。そのため、内視鏡検査を予約する場合は、前日の予定を確認するようにしましょう。

 当院では希望すれば鎮静剤を使用することが可能です。鎮静剤を使用すれば、ほぼ意識がない状態で検査が終わるので、内視鏡検査に不安を感じる方は相談の上使用することがお勧めです。

 検査自体は、通常10分程度でおわります。ただし、胃の組織を摂取して検査する場合は、10分以上かかるケースもあります。
 検査が終わって30分ほど休憩したら、帰宅可能です。また、検査後は1〜2時間後から食事ができます。
 麻酔を使う場合は検査当日は、車や自転車の運転ができません。検査の予約をする際には注意してください。


**大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
一般的な大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の流れ

大腸は便が残っていると検査ができません。そのため前日から食事の制限があったり、下剤の内服が必要な点に注意しましょう。
(※実際に検査を受ける際は、病院の指示に従ってください。)

 @ 前日は消化の良いものを軽めに20時までに取る
 
A 当日の朝は何も食べない(普段内服している薬は中止の指示がなければ内服する)
 B 前日や当日に下剤を内服して腸の中をきれいにする
 C 必要に応じて鎮静剤を使用
 D 肛門からスコープを挿入し検査する
 E 15分から30分程度で検査が終了する
 F 30分から1時間程度休憩
 G 検査結果の説明を聞いて帰宅

 
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の場合、前日は消化の良いものを食べることが推奨されます。場合によっては、2〜3日前から食事を制限される場合もあるので、医師の指示に従って対応してください。

 大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の一番の特徴は、腸内を洗浄するために大量の下剤と水分を内服する必要があることです。前日に軽めの下剤を内服し
当日の検査前に時間をかけて内服します。便秘がちな人は数日前から下剤を内服していただく場合もあります。
 また、高齢のかたで大量の下剤が内服できない場合はしばらく絶食にして検査を行う場合もあります。

 
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)は、腹部に痛みが出るケースもあるので、痛みに対して不安がある方は鎮静剤の使用をお勧めします。

 検査はだいたい15分程度で終わりますが、ポリープを切除する場合は20〜30分程度かかります。検査が終わって30分程度休憩したら、検査の結果を聞いて帰宅できます。

 
また、検査後は1〜2時間後から食事ができます。胃内視鏡検査(胃カメラ)と同様に、鎮静剤を使用した場合は検査当日は車の運転ができないので注意してください。




 
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